パパ活・ママ活はどこまでが不倫? 食事や買い物だけならセーフ?
特定の女性、男性に金銭を支払い、二人の時間を過ごすパパ活やママ活。
パートナーから裏切られた、と感じる行為の一つですが、身体の接触が一切ない食事だけ、買い物だけ、という関係の場合があります。
この場合、パートナーや相手を、浮気や不倫の罪に問うことはできるのでしょうか?
グレーゾーンになりがちなパパ活・ママ活の考え方、対処法について、くわしく解説いたします。
パパ活・ママ活とは
パパ活、ママ活とは、自分よりも若い女性、男性に金銭を支払い、デートをする行為を指します。食事をするだけ、買い物に行くだけ、という関係から、男女の関係を前提にしたお付き合いまで、当事者同士の約束によって、さまざまな付き合い方がみられます。
パパ活に特化したアプリ、マッチングサイト、などが多くあり、比較的かんたんに相手を探せること。風俗やホステスと言ったプロではなく、若い素人の子と時間を過ごしたい、という大人が多いことから、パパ活、ママ活をはじめるケースが増えています。
金銭を受け取る側も、自由に使えるお金が少ない、学費や生活費を支払うのが大変、手っ取り早く収入を得たい、風俗嬢や出張ホストにはなりたくない、といった理由で、パパやママを探すケースが多くみられます。
パパ活・ママ活のボーダーライン
パパ活・ママ活が不倫にあたるかどうか、離婚の理由にできるかどうかは、交際の内容やされた側の気持ちで変わります。どのような場合に不貞や離婚、慰謝料請求につながるのか、実際の例をみてみましょう。
1:身体の関係を前提に金銭の授受がある
身体の関係を前提に、金銭の授受がある場合、売春行為とみなされます。この場合、金銭を支払う側、受け取る側ともに独身でも、違法行為になります。売春という言葉を使うと後ろめたい、重たい、といった理由から、パパ活という親しみやすい言葉が使われがちですが、している行為は売春と変わりません。
パパ活・ママ活をしている相手が、既婚者である事実を知っている場合、慰謝料請求の対象にもなります。
身体の関係を前提にパパ活をしている証拠があっても、「お小遣いをあげただけ」「身体の関係はお金とは別」と言われてしまう場合があります。離婚や慰謝料請求を考えている場合は、金銭の授受に関連する証拠も集めておく必要があります。
2:パパ活・ママ活相手が未成年
パートナーが若い女性、男性と交際していて、相手が未成年の場合、売春だけでなく、児童福祉法に違反します。未成年者を相手に、性的な行為目的で金銭を渡した場合、売春行為をさせた場合、大人側が逮捕され、刑事罰を受ける可能性が高いでしょう。
配偶者がパパ活、ママ活をしていて、相手が未成年だと分かったケースでは、最低でも5年以上の懲役に科せられるケースがほとんどです。このような事由をみつけたら、パパ活やママ活を責める以前に、未成年者を守る行動が求められます。
3:パパ活・ママ活でメンタルや金銭的に家庭が破綻
特定の女性、男性と食事や買い物をしているだけ、身体の関係は一切ない、という場合も、配偶者がパパ活・ママ活の事実を知り、メンタルに不調を来している場合。金銭の授受で家計に負担が生じている場合は、訴訟や離婚が認められる場合があります。
自分がどのくらい精神的に追い詰められたのか、どのくらいのお金を使われたのか、具体的な証拠があれば、「たび重なるメールやデートの繰り返しで、婚姻生活の平穏が害された」と訴えられます。
実際に性的な関係がないパパ活で、慰謝料を支払うことになった判決もあります。
【注意点】すでに関係が破綻している場合はNG!
婚姻生活の侵害で相手を訴えたい場合、それまでは夫婦の関係が良好であった、という点が前提です。すでに夫婦の仲が冷え切っていた、家庭内別居状態だった、会話もない状態だった、という場合、パパ活・ママ活によって平穏が害されたとはいえず、認められません。
パートナーのパパ活・ママ活によって、これまで健全に保たれていた家庭が崩れてしまった、という場合で、訴訟や離婚を希望する場合は、配偶者の不貞や相手との通信記録、自分が受けた被害などの証拠を集めて、弁護士や支援団体などへ相談してみましょう。
まとめ
パパ活・ママ活の内容が食事や買い物だけであっても、それを知った配偶者が結婚生活を続けられないほどの精神的なダメージを受けていたり、家族の資産である金銭を多額につぎ込んでいたり、という場合、慰謝料請求や離婚を選べるケースがあります。
相手と、身体の関係がある場合は、不貞行為にあたります。身体の関係の代わりに金銭の授受がある場合は売春、買春行為、相手が未成年の場合は児童福祉法違反などの罪に問われます。相手が既婚者であると知ってのパパ活・ママ活をしている場合は、慰謝料請求の対象です。
このように、一言でパパ活・ママ活といっても、付き合い方や相手の年齢、知っている情報によって幅広いパターンが考えられます。
パパ活・ママ活を理由に慰謝料請求や離婚を検討しているなら、まずは証拠を集めるのが先決です。小林愛子探偵調査室は、パパ活・ママ活の調査に強い、地域密着の興信所です。怪しい行動、気になる言動がありましたら、まずはご相談ください。お話をお伺いした上で、最善のご提案をさせていただきます。
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